更新日:2006/04/16
   
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発掘の条件設定

その他の条件

詳しい使い方

条件の組み合わせ

 


 

条件設定の前に
銘柄発掘のための条件を設定する前にマーケットスピードやネットストックトレーダーなどで,日経225の日足チャートを表示してください.チャート全体の形と直近1週間くらいのローソク足が5日/25日移動平均線の上下どちら側にあるかに注目してください.

次にボードに登録してある銘柄の日足チャートを次々に表示していきます.できれば全部,少なくとも100個くらいは見てください.注目するところは同じです.

以上が条件設定の前にすることです.それほどじっくり見る必要はないので,15分もあれば終わるでしょう.

5日移動平均線と25日移動平均線
各銘柄の日足チャートで5日移動平均線(以後5日線)と25日移動平均線(以後25日線)に注目すると次のようなことが見えてきます.

株価が上昇を続けて5日線が25日線から大きく上に離れると,5日線が25日線に近づくように株価が下落する.

相場が強い場合は株価が25日線に接近またはタッチする程度で再度上昇する.
赤が5日移動平均線.青が25日移動平均線.



左のチャートは高値を付けた後に押していますが,相場が強いため25日線に近づいただけで反発,急騰しています.

2度目の山を形成した後,下げ始めて25日線も割り込んでしまいました.

相場が弱い場合はそのまま下落して5日線が25日線を下回る.さらに大きく下へ離れると5日線が25日線に近づくように株価が上昇する.

左のチャートでは高値を付けた後に下落し,25日線を下回りさらに75日線(緑)をも割り込んでいます.

その後反発に転じて5日線が25日線に接近するように株価が上昇を開始しています.

上昇あるいは下降を続ける銘柄では5日線が25日線と大きく離れることはなく,反転の機会があるまで上昇・下降を続ける.

左は下落のチャートですが,右端の陽線まで5日線が25日線と大きく離れることなく下がり続けています.

右端の陽線が5日/25日線を上回ってからは,上昇に転じて75日線も突破しています.

以上のような2つの移動平均線の動きを頭に入れておくと条件設定の役に立ちます.


発掘の条件設定
「株長者」で設定できる条件は上のように18種類あります.当然ながらこれらの組み合わせ方によって発掘できる銘柄が異なってきます.

一般的にローソク足は

上昇中の銘柄のローソク足は5日線の上側

下降中の銘柄のローソク足は5日線の下側

に位置します.これらのことはローソク足が25日線の上側にあるか下側にあるかとは無関係です.この2つの性質を利用して条件設定を考えると,基本的な設定は4種類になります.この基本の4種類に他の条件を加えることによりさらに銘柄を絞ることができます.

設定1 5日移動平均以上25日移動平均以上にチェック

「昨日までの3日間の終値が5/25日線の上にある」という意味になります.

この設定は上昇中の銘柄を発掘します.ただし3日以上前から続騰している場合も含まれます.
左の例では本日の足が下ヒゲの陽線を引いているので明日の上昇も考えられなくはありませんが,ここに至るまでのチャートを見ると新規カイは?でしょう.

それより,下に2つの矢印があるところは底値で下ヒゲが出てハッキリしたカイを指示しています.

とは言ってもすでに過ぎてしまったのでどうにもなりませんが….毎日,チャートを観察することがいかに大切かが分かると思います.

毎日チャートを観察していれば「買い場」を逃すことがありません.

設定2 5日移動平均以下25日移動平均以下にチェック

「昨日までの3日間の終値が5/25日線の下にある」という意味になります.

この設定は下落中または反転しそうな銘柄を発掘します.

左の例では本日は十字線.前日は下ヒゲ付きの隠線.本日と前日のローソク足を合体すると,長い下ヒゲの陽線になります. 底打ちの感じです.

左のチャートは1部だけしか表示していないので,実際にはもっと長いスパンのチャートを見てカイの判断をする必要があります.

相場の活況度合い,日経平均の動き,出来高,信用銘柄であれば取り組み,さらにMACDやその他の指数なども判断材料とします.
スウィングトレードはデイトレのように瞬時に売り買いの判断をする必要がないのでじっくり銘柄を選択することができます.

設定3 5日移動平均以下25日移動平均以上にチェック

「昨日までの3日間の終値が5日線の下,25日線の上」という意味になります.

この設定は高値を付けた後,25日線に向かって下降している銘柄を発掘します.基本的なトレンドが上昇傾向の銘柄によくあるパターンです.

左の例では高値から3日連続隠線,さらに4日目は下離れ.昨日は陽線になったものの上ヒゲが5日線で跳ね返されています.そして本日は昨日の終値を抜くこともなく再度下落.

25日線にタッチするまで様子見になります.長いスパンでのチャートを見て,面白そうならばボードに入れて監視銘柄とするのもよいでしょう.

25日線と75日線が上向きなので,いずれ反発することを期待できると思います.
このように「株長者」が発掘した銘柄をいくつもボードに入れて監視を続ければ,近いうちに反発しそうな銘柄をいち早く発見することができます.

設定4 5日移動平均以上25日移動平均以下にチェックとした場合

「昨日までの3日間の終値が5日線の上,25日線の下」という意味になります.

この設定は安値を付けた後,25日線に向かって上昇中の銘柄を発掘します.
左の例は本日のヒゲが25日線を突破しています.しかし本日は隠線.また25日線が下降しているので,判断が難しいところでしょう.

しかし毎日観察していれば下の矢印にある底を確認することができたと思います.75日線を割り込んで終わった翌日が陽線でローソクの本体が75日線に乗っています.

では底と思われた翌日,買い向かえたかというと難しいと思います.

このように判断に迷うようなチャートの銘柄はボードに登録せず,他の銘柄を探したほうがいいでしょう.「株長者」はもっとよい銘柄をたくさん発掘している筈ですから.

その他の条件
設定1〜設定4までは比較的大まかな設定なので発掘される銘柄が多くなりすぎることがあります.そのようなときは条件を追加して発掘をおこなうと銘柄を絞ることができます.

本日陽線/本日隠線
この条件は単独で使うのでなく他の条件と組み合わせて使います.

3日陽線/3日隠線
昨日までの3日間が連続して陽線または隠線のチャートを発掘します.上の本日陽線/隠線と組み合わせると4日連続して陽線または隠線のチャートを発掘することができます.

右上がり/右下がり
昨日までの3日間のチャートの形を指定しています.この間のローソクが陽線か隠線かを考慮せず単に形だけなので,上の2つの条件と組み合わせて設定することができます.

長い下ヒゲ/長い上ヒゲ
長いヒゲは相場の転換点を示してしることが多く,「株長者」ではヒゲの長さが本体の安値/高値の3%以上の銘柄を抽出しています.本体の隠陽は考慮していません.

十字線
寄りつきと引けの株価が同じ銘柄を抽出します.出来高の少ない銘柄でこの形がよく出てきますが,これはあまり意味がありません.

包み足
昨日の高値と安値が本日の本体の高値と安値の中に入っている銘柄を発掘します.
上の包み足は昨日が隠線,本日が陽線になっています.
このような足が底付近で出現すると翌日の株価が上昇する確率が高いと言われています.
上の包み足は昨日が陽線,本日が隠線になっています.
このような足が天井付近で出現すると翌日の株価が下落する確率がたかいといわれています.

はらみ足
本日の高値と安値が昨日の本体の高値と安値の中に入っている銘柄を発掘します.
上のはらみ足は昨日が隠線,本日が陽線になっています.
このような足が底付近で出現すると翌日の株価が上昇する確率が高いと言われています.
上のはらみ足は昨日が陽線,本日が隠線になっています.
このような足が天井付近で出現すると翌日の株価が下落する確率が高いと言われています.

上げ2空/下げ2空
昨日と一昨日の日足が離れているチャートになっている銘柄を発掘します.「株長者」では本体のみに注目しています.もちろんヒゲを考慮して「空」になっているものも発掘します.また隠陽は考慮していません.
上の上げ2空は3連続陽線になっていますが「株長者」では2日目が隠線の場合でも発掘します.
翌日が3空(特に隠線の場合)を形成したときはウリになります.
上の下げ2空での発掘はこの時点ですでに3空のチャートになっています.
翌日が3空(長い下ヒゲ陽線)ならカイ,あるいは監視になります.

出来高
当日の出来高が昨日の何倍になっているかを指定して発掘します.
出来高はその銘柄の人気のバロメータになっています.したがって昨日にたいして出来高が急増した銘柄は人気化したということがいえます.ただし人気が一過性のものの場合があるので注意する必要があります.
※チャートはすべて松井証券(株)のネットストックトレーダーを使用しています.

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